【精子無力症|精子が原因の男性不妊】

精子に元気がない状態です

膣内に射精された精子は、膣→頸管→子宮→卵管という過酷な長旅に出ます。

 

卵子は卵管内で待っているので、まずはそこまで泳ぎ着かねばなりません。

 

人間から見ればたかが1メートル足らずの旅ですが、精子にしてみれば海から川の上流に向かう鮭の遡上ほどの長旅です。

 

これをやり切るには、元気のいい精子が大量にいなければなりません。

 

精子が、数は十分いるが、みんな元気がなく、長旅を完遂できる者がいない――それが精子無力症です。

 

定義

正常な場合は、70〜80%の精子が運動しています。

 

これに対して精子運動率が50%未満、または高速に直進する精子の率が25%未満の場合が精子無力症です。

 

ただし、採取のタイミングによって運動率はかなり変動するので、診断には複数回の検査が必要です。

 

極端な場合、精子が全く動いていないこともあります。

 

この場合は精子不動症と呼ばれます。

 

これは稀なケースで、カルタゲナー症候群の場合などに見られます。

 

原因

精子無力症は、原因が特定しにくい男性不妊症状です。

 

対策

軽度の場合は飲み薬で精子の運動率を改善できる場合もあります。

 

中等度以上では、精子を洗浄・選別・化学処理した上で人工授精を行います。

 

それがうまくいかない場合や、重症の場合は顕微授精となります。

 

精子不動症の場合でも顕微授精を行えば、妊娠は十分可能となります。