【無精子症|精子が原因の男性不妊】

いわゆる「種なし」の精液

男性不妊の1〜2割を占める原因です。

 

定義

精液に一匹も精子がいない状態を指します。

 

原因

無精子症の原因は大きく2つに分けられます。

 

閉塞性無精子症

精子は作られるが、尿道までの経路のどこかが塞がっていて、物理的に精子が出てこれない状態です。
次のような原因があります。

 

  • 外鼠径ヘルニア手術の不手際: 幼児期の脱腸の手術。一番多い原因。
  • 精管欠損症: 精巣と尿道をつなぐ精管が先天的にない場合
  • ヤング症候群: 副鼻腔炎や気管支炎に、精巣上体管頭部の突発性閉塞が併発する病気
非閉塞性無精子症

そもそも全く精子が作られていない状態を指します。
乏精子症のページで説明した造精機能障害と同様の原因が考えられ、その度合がきつい場合と捉えることができます。
したがって、おたふくかぜによる精巣炎や停留精巣もありますが、半分以上は原因が特定できないものです。

 

また、クラインフェルター症候群という染色体異常が原因のケースは、無精子症の1割を占めます。女性的な体型になり、病弱で知的障害を伴うこともある先天障害です。

 

対策

閉塞性無精子症の場合は、精路再建手術で解決できます。

 

精子は作られているので、尿道までの通り道を通してやれば、普通に子作りできるわけです。

 

非閉塞性無精子症の場合は、精巣生検を行って精細管内精子を捜します。

 

睾丸の中を開けて、まだ出荷されていない出来立ての精子を探すということで、あれば採取して凍結保存します。

 

精子はなくても、その一段階前の後期精子細胞が見つかれば、これでも受精に使えます。

 

精子も後期精子細胞もなかった場合は、残る手段は非配偶者間人工授精(AID)のみとなります。

 

つまり精子バンクを通じて他人の精子をもらうということです。