【精子が作られる仕組み|精子が原因の男性不妊】

男性不妊理解の基礎知識

男性生殖器の図

【男性生殖器の図】

 

精子の問題が原因の男性不妊を理解するために、まず男性の体内で精子がどのように作られるのかを理解しましょう。

 

精子と精液の生成過程

 

1.精巣で精子が作られる
精子は精巣(=睾丸)で作られます。

 

女性の卵子は卵巣にある原始細胞から作られ、徐々に在庫が減っていくのですが、精子は常に新造されます。

 

精子の製造には約74日かかり、1日当たりの生産量は5000万〜1億個です。

 

加齢とともに精子の数や運動率が低下して、受精能力は低下していきますが、その低下ペースは個人差があります。

 

2.精巣上体に移動
出来上がった精子は睾丸のすぐ上の精巣上体に移動し、10〜20日熟成されます。

 

この過程で受精能力が高まります。

 

ここで射精の機会を待ちますが、チャンスが来ないまま3日くらい経つと、体内に吸収されたりして自然消滅します。

 

3.精管を通って射精される
性的興奮が絶頂を迎えると、精巣上体が収縮して精子が放出されます。

 

精子は精管を通って尿道に入ります。

 

精管は睾丸の上部からわざわざ恥骨の前を通って、膀胱の横を迂回して尿道につながるため、約40cmもあります。

 

精子が尿道に入る直前に、精漿が混ぜられて精液となります。

 

精漿は、精嚢から出る精嚢液と前立腺から出る前立腺液の混合物です。

 

射精の時、膀胱の出口は閉じられるので、精液は膀胱側ではなく、尿道の出口に向かいます。

 

「しくみ」から男性不妊の理解を深める

精子ができるメカニズムがわかると、男性不妊が理解しやすくなります。

 

上記のプロセスのどこかに問題があると、元気な精子が出てこないので、男性不妊となるわけです。

 

プロセスの中の問題例
  • 精巣の製造量が少ない、あるいは全然精子を作っていない。
  • 精巣上体での熟成がうまく行っていない。
  • 精菅のどこかが詰まっている。
  • 精菅の一部、または全部が先天的に欠落している。
  • 精子の移動経路のどこかに炎症があり、その熱で精子が死んでしまう。
  • 精嚢や前立腺に問題がある。
  • 射精の時に膀胱の出口が閉じないため、精液が体外ではなく、膀胱側に逆流する。